
Aki
こんにちは!早く東南アジアへ行きたくてウズウズしている Aki(@tabikkoblog)です。
この記事を書いている現在はと言うと、新型コロナによって海外航路便のほとんどが欠航されており、各国ともに外国人の入国を拒否している状態が続いています。
世界中から少しでも感染者が減るように願いつつ、海外渡航ができるようになった時に備えて、今回は海外へドローンを持っていくための方法【飛行機内編】をお話していきたいと思います。
因みにですが、航空会社によってドローンの持ち込みに関するルールが若干異なるものの、基本的なルールは国内線も国際線も同じですので、国内線に乗られる方も本記事を参考にしていただければと思います。
この記事を読んでいただくことで、注意点を理解し、安全に海外へドローンを持っていっていただけるかと思います。
ドローンは航空会社が定める手荷物および預け手荷物のサイズ範囲内であれば持ち込める
ドローンを飛行させるには、航空法によって飛行条件などが定められており、その際の一つの規制として、ドローンの機体重量によって高度制限や飛行許可の必要性が国ごとにそれぞれ決められています。なので、ドローンを飛行機へ持ち込む際にも機体重量などによって制限がされているのだろうか?と考えられる方もいらっしゃるかと思いますが、全然そんなことはありません。見出しに書いてあるとおり、航空会社が定める手荷物および預け荷物のサイズ範囲内であれば問題なく持ち込めむことができます。
ただし、以下の通りドローンを飛行機に持ち込む際にはいくつか注意しておくことがあります。
リチウムイオンバッテリーは「危険物」に該当する
これが一番の注意点。国土交通省の規定において、リチウムイオンバッテリーは「危険物」に該当されており、ドローンのバッテリーに限らず、モバイルバッテリーなども注意しておく必要があるこのリチウムイオンバッテリー問題。
モバイルバッテリーはというと、基本的には「ニッケル水素」か「リチウムイオン」のバッテリーが使われているのだが、気になるドローンについては、ほとんどが危険物に該当するリチウムイオンバッテリーが採用されているのです。ですが、危険物に該当したからといって決して飛行機に持ち込みできないというわけではなく、バッテリー容量となる「ワット時定格量(Wh)」と呼ばれる数値によって、「飛行機へ持ち込めないバッテリー」なのか、「持ち込んでもよいがバッテリーの数量を制限」といった分類に分けられているのです。
なんか聞き慣れない言葉がいっぱい出てきましたが、要するに「危険物」には該当したが、バッテリーの容量次第では飛行機に持ち込めるということです。詳細は後ほど説明しますが、ほとんどのドローンのバッテリーは機内持ち込みにより、飛行機へ持ち込みすることができます。
リチウムイオンバッテリーのワット時定格量(Wh)によって持ち込みが制限される
国土交通省が公開しているガイドラインでは、リチウムイオンバッテリーの飛行機での預け方において以下のようなルール決めとなります。
預け手荷物 | 機内持ち込み | 個数制限 | |
---|---|---|---|
ワット時定格量100Wh以下 | ☓ | ◯ | 無し |
ワット時定格量100Wh〜160Wh以下 | ☓ | ◯ | 2個まで |
ワット時定格量160Wh以上 | ☓ | ☓ | ➖ |
上記内容をまとめると、リチウムイオンバッテリーを飛行機に持ち込む際は「機内持ち込み一択」ということ。また、ワット時定格量(Wh)によって「個数制限」と「飛行機へ持ち込めないバッテリがある」ということがわかります。
では、リチウムイオンバッテリー持ち込みのルールが分かったところで、次は皆さんがお持ちのドローンバッテリーのワット時定格量(Wh)がいったいどれに当てはまるのかを知る必要があります。
以下のとおりドローンごとのバッテリー容量をまとめましたのでご覧ください。
ワット時定格量(Wh)は、以下の計算式によって算出することができます。
ワット時定格量(Wh) = バッテリー容量(mAh) ÷ 1000 × 定格電圧(V)
■Mavic mini (国内版) 1100(mAh) ÷ 1000 × 7.6(V) =8.3(Wh)
■Mavic mini (海外版) 2400(mAh) ÷ 1000 × 7.2(V) =17.2(Wh)
■Mavic Air 2375(mAh) ÷ 1000 × 11.55(V) =27.4(Wh)
■Mavic Pro 3830(mAh) ÷ 1000 × 11.4(V) =43.6(Wh)
■Phantom 3 4480(mAh) ÷ 1000 × 15.2(V) = 68.1(Wh)
■Phantom 4 Pro 5870(mAh) ÷ 1000 × 15.2(V) = 89.2(Wh)
■Spark 1480(mAh) ÷ 1000 × 11.4(V) =16.8(Wh)
■Inspire 1 TB47 4500(mAh) ÷ 1000 × 22.2(V) = 99.9(Wh)
■Inspire 1 TB48 5770(mAh) ÷ 1000 × 22.8(V) = 131.5(Wh)
■Inspire 2 TB50 4280(mAh) ÷ 1000 × 22.8(V) = 97.5(Wh)
■Matrice200 TB55 7660(mAh) ÷ 1000 × 22.8(V) = 174.6(Wh)
■Matrice600 TB47S 4500(mAh) ÷ 1000 × 22.2(V) = 99.9(Wh)
■Matrice600 TB48S 5700(mAh) ÷ 1000 ×22.8(V) = 129.9(Wh)
これらを見るかぎり、ほとんどのドローンは飛行機に個数制限もなく機内持ち込み荷物として持ち込むことができますよね。
ワット時定格量が100Whを超えるドローンについては十分にご注意いただき、とにかくドローンのバッテリーは機内持ち込みにしておきましょう。因みにドローン本体だけであれば、機内持ち込みおよび預け手荷物のどちらでも大丈夫です。
航空会社によっては独自のルールが存在する場合がある
ここまでは国土交通省によるガイドラインに沿って説明してきましたが、実は航空会社によってもリチウムイオンバッテリーの持ち込みルールが独自に設定されていることがあります。
これに関しては、飛行機に乗られる際に利用される航空会社のホームページを見ていただくしかありません。また、ルールというのは状況に応じて変わっていくものですので、そういった意味でも航空会社ホームページなどは見ておいた方がよいでしょう。
ドローンを飛行機へ持ち込む際のおすすめ方法
頻繁に海外へドローン空撮をされる旅慣れた方などのお話を聞くと、渡航先の国によってはドローンを念入りに調べられるようです。なので、海外へドローンを持ち込む際には、ドローンを高価な物として専用のバックなどには詰め込まず、適当なトートバックに入れて機内持ち込みとして飛行機へ持ち込んでいるそうです。
狙いとしては、空港職員もまさかトートバックに無造作にドローンが入っているとは思わないので、荷物チェックでの面倒な空港職員とのやりとりがなくなるのだとか。
以上が海外へドローンを持っていくための方法【飛行機内編】となります。
少し細かなルールではありますが、注意点さえおさえておけば問題なくドローンを飛行機で持ち運べますので、航空会社のホームページもチェックしつつ、ドローンを持ち運ぶようにしましょう。
また本編の内容とは別で、渡航先の国によってはドローンを持ち込むのに税関申告が必要であったり、そもそもドローンを持ち込んではならない国もあります。ですので、ドローンを飛行機へ持ち込めたからといって油断してはいけません。
国ごとのドローン持ち込みルールも別記事にまとめておりますので、ぜひ一緒にご覧ください。
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